2017年のブログ初投稿記事になります。
遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます(笑)。
2016年12月22日付で、環境省から、産業廃棄物の排出及び処理状況(平成26年度実績)が発表されました。
産業廃棄物の排出・処理状況(平成26年度実績)
(1)全国の産業廃棄物の総排出量:前年度に比べ、約8百万トン(約2.1%)増加。
・平成26年度総排出量約3億9,284万トン(前年度約3億8,464万トン)(2)業種別排出量:前年度と同様、上位5業種で総排出量の8割以上。
1 電気・ガス・熱供給・水道業 約1億103万トン(25.7%)(前年度 約9,794万トン 25.5%)
2 農業・林業 約8,190万トン(20.8%)(前年度 約8,296万トン 21.6%)
3 建設業 約8,161万トン(20.8%)(前年度 約8,035万トン 20.9%)
4 パルプ・紙・紙加工品製造業 約3,261万トン( 8.3%)(前年度 約3.044万トン 7.9%)
5 鉄鋼業 約2,864万トン( 7.3%)(前年度 約3,076万トン 8.0%)(3)種類別排出量:前年度と同様、上位3品目で総排出量の8割以上。
1 汚泥 約1億6,882万トン(43.0%)(前年度 約1億6,412万トン 42.7%)
2 動物のふん尿 約 8,142万トン(20.7%) (前年度 約 8,263万トン 21.5%)
3 がれき類 約 6,439万トン(16.4%) (前年度 約 6,323万トン 16.4%)(4)産業廃棄物の処理状況:前年度に比べ、最終処分量が約11%減少。
・再生利用量 約2億 968万トン(53.3%) (前年度 約2億 541万トン 53.4%)
・減量化量 約1億7,276万トン (44.0%) (前年度 約1億6,751万トン 43.5%)
・最終処分量 約 1,040万トン( 2.6%) (前年度 約 1,172万トン 3.0%)
平成24(2012)年で約3億7,900万トンと底を打っていた排出量が、2年連続で増加に転じています。

最終処分量が前年度よりも132万トン減少と、減少傾向が鮮明になっています。この分で行くと、次の平成27年度実績統計では、最終処分量は初の1千万トン未満となるかもしれません。

最後に、日本全体での産業廃棄物処理フローをまとめておきます。
        産業廃棄物 392,840千トン
                |
                |
                |
       __________|_____________   
      ↓         ↓            ↓
   直接埋立する分   中間処理(焼却・    再生利用される分
             破砕他)される分
   5,350千トン 310,973千トン   76,517千トン
     (1%)     (79%)        (19%)
      |         |
      |         |
      |         ↓
      |     中間処理後に残るもの
      |     138,209千トン     
      |       (35%)
      |         |
      |         |
      |         |---→再生利用される分
      |         |    133,160千トン
      |         |      (34%)
      |         ↓
      |       埋め立てる分
      |       5,049千トン
      |        (1%)
      |         |
      |_________|
           |
           |
           ↓
      埋め立てられる分の合計
        10,399千トン
         (3%)
※各項目は、四捨五入してありますので、収支が合わない場合があります。
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